糖尿病の方が夏に注意したいこと

糖尿病

前回は夏場の筋トレについてご紹介しました。

今回は、生活習慣病の中での糖尿病の方々が、暑い夏に注意することをご紹介致します。

 

 

糖尿病の分類

そもそも糖尿病とはⅠ型糖尿病・Ⅱ型糖尿病・その他の3種類に分けられます。

以下にそれぞれがどのようなものなのかを紹介しています。

 

Ⅰ型糖尿病

…インスリンが分泌できない、分泌量が少ない等で発症する。若い世代(10代)で発症する人が多い。

Ⅱ型糖尿病

…インスリンの分泌量の低下、働きが悪くなる等で発症する。体質以外にも不摂生や運動不足で起こることが多い。

 中高年に多く見られるが、若い世代でも、不摂生が続くと発症する可能性がある。

その他

…他の病気によって発症する場合や、妊娠を機に「妊娠糖尿病」を発症する場合がある。

 

このうち、生活習慣病として言われているのが、Ⅱ型糖尿病です。

糖尿病の約95%がこのタイプとされています。

 

生活習慣病

 

糖尿病とは…

健康な人は通常、食事からの糖質は、ブドウ糖に変換され膵臓から分泌されるインスリンの働きによって、エネルギー源として利用されたりします。

 

そして、通常、インスリンが働くことで、血糖値は一時的に上昇しても、一定の範囲内に収められます。

しかし、このインスリンの分泌量が低下したり、働きが悪くなったりすることで、ブドウ糖を体内にうまく取り入れることができず、血液中にブドウ糖が溢れてしまいます

これが、高血糖と呼ばれる状態です。
他にも、大量のブドウ糖が作られたことで、分泌されたインスリンが間に合わない状態も高血糖が引き起こされます。
この、高血糖状態が慢性的に続き、身体に多くの悪影響を及ぼすことになるのが糖尿病です。

 

 

夏の生活習慣は注意が必要!

糖尿病を持っている方は、夏の生活習慣にも注意がい必要です。

夏場は、ブドウ糖を蓄えやすく、糖尿病を発症したり、予備軍になるリスクが高まります。

では、なぜ、夏にブドウ糖を蓄えやすくなっているのでしょうか。

 

 

1. 炭水化物を取りがち

夏は食欲が落ちやすく、そうめんなどの冷たいものや、のどごしが良く食べやすいものを選びがちです。

また、調理自体も面倒くさくなるため、手軽に主食のみで済ましてしまうことや、外食でも簡単に食べられる麺類などが増えてしまいます。

そのため、たんぱく質やビタミン類は不足しがちとなり、炭水化物ばかりを摂取し、ブドウ糖の生成量も増加させてしまいます

 

 

2. 運動不足になりやすい

夏は日差しや高い気温のせいで屋外での運動が億劫になりがちです。

また、冷房が効いた室内と暑い室外の気温差で疲れやすく、夏バテも起こしやすい為、運動不足の原因となります

運動は、体内のブドウ糖をエネルギーとして消費します。

そのため、たとえ、多少炭水化物などを摂り過ぎたとしても、適度に運動を行えば高血糖の状態を避けることはできます。

しかし、運動不足が続いてしまうと、エネルギーとして消費されなかったブドウ糖が体内に蓄えられやすくなってしまうのです。

 

生活習慣病

 

3. 塩分の過剰摂取にも注意

麺類を食べる機会や、ビールなどのアルコールを摂取する機会が増えがちな夏は、おつまみに辛味や濃い味のものが欲しくなるなど、塩分を摂り過ぎてしまう可能性が高くなります。

塩分自体が血糖値に直接影響はしませんが、過剰摂取は血圧の上昇や体重の増加に繋がりやすくなります
そこから高血圧や肥満になる可能性が高くなり、その結果としてインスリンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、間接的にⅡ型糖尿病のリスクを高めることとなるのです。

 

 

夏の糖尿病対策

では、健康な人よりも夏場に注意しなければならない糖尿病の方々ですが、どのようにして対策を行っていけばよいのでしょうか。

 

1. 規則正しい食事

規則正しく、バランスのよい食事が血糖コントロールには必須です。

偏食にならないようにして、3食しっかりと規則正しく食べるようにしましょう

順番も、野菜→魚や肉類→最後に米飯や果物を食べる【ベジファースト】を意識しましょう。

野菜に含まれる食物繊維には、小腸からの糖や脂質の吸収を抑制して、食後に血糖値が急上昇することを抑えてくれます。

 

 

2. 自分にあった血圧、熱中症対策を

夏は血管の拡張や発汗によって、本来の数値よりも血圧が低く測定されやすいです。

そのため、高血圧といわれている方は、油断せずに減塩や運動を心掛けていきましょう。

熱中症対策では、塩分を摂るといいとされていますが、高強度の運動や長時間屋外で労働するなどして大量に汗をかかない限り、水やミネラルを含んだ麦茶だけで良いともされています。

熱中症対策として近年販売されているの飲料水は、100mlあたりの食塩相当量が0.1~0.3g以上と、以外にも大量の塩分を含みます。

自分の日頃の活動状況や発汗なども見ながら、医師と相談して摂取量を決めることが大切になります。

 

 

3. 適度な運動を続ける

上記にも記載したように、適度な運動は、ブドウ糖を上手くエネルギーとして消費し、糖尿病へと繋がる肥満の予防にもなります。
涼しい時間帯を選ぶ、休憩をこまめに取るなどして体調に気をつけながら、運動する習慣を身につけて、血糖値が良好な状態が続くようにしていきましょう。

 

運動

 

 

夏場は、脱水症状など多くの体への危険があります。糖尿病の方は健康な方よりも、より一層の注意と意識が必要です。

今回、ご紹介した内容も意識しながら、夏を乗り越えていきましょう。

また、運動する際は自分のペースに合ったものや医師に相談するなどして、無理のないように行っていきましょう。

 

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