新型コロナウイルス感染症が流行りだしてから、もう3年になります。
第〇波などと感染者数の増加が常にニュースに出ています。
それに伴い外出の自粛や在宅ワークの増加など感染症に合わせた生活を続けている現在ですが、2022年の夏は規制も特になくお盆休みなどを利用して、帰省等もする方も多いのではないでしょうか。
今回、ご紹介するのは「糖尿病の方がかかりやすい感染症」についてです。
なぜ、糖尿病の方が感染症にかかりやすいのか。どのような感染症に注意が必要なのかをご紹介していきます。
かかりやすい原因
糖尿病の方は、高血糖になることで白血球などの免疫に関わる細胞の機能が低下。その結果、病原菌と十分に戦えない状態になることがあります。
また、合併する血流障害や神経障害、人工透析の実施などは感染の重症化に影響すると考えられています。
かかりやすい感染症
尿路や呼吸器など多くの感染症にかかりやすく、糖尿病でない方と比べてその度合いも重度になることが多くあります。
〇尿路感染症
尿路感染症は感染症の中でも感染する頻度が1番多く、膀胱炎、急性腎盂腎炎がその代表です。
糖尿病の神経障害をお持ちの方は、【神経因性膀胱】といって排尿がうまくいかず尿が滞り、尿路感染にかかりやすくなります。
膀胱炎は、糖尿病の男性では約5%、女性では約10%にみられます。
さらに、糖尿病でない方と比べ、尿に細菌が混じっている割合が2~5倍と言われています。
頻尿・残尿感・高熱・寒気の症状がみられる場合、早めに受診しましょう。
〇呼吸器感染症
呼吸器感染症には、肺炎、肺膿瘍などがあります。
糖尿病の方は結核にかかる割合も高いとされており、結核患者の約15%が糖尿病とも言われています。
熱が下がらない、咳が続くなどのいつもと異なる症状がある場合は受診しましょう。
〇皮膚の感染症
神経障害により感覚が鈍くなったり、血管障害で血流が滞り、体の末端まで栄養が行き渡らないと、皮膚組織の感染症が増加します。
皮膚が乾燥する場合があり、痒くて引っ掻く→傷口から感染することがあります。
また、糖尿病水疱症という足底や下腿に痛みを伴わない水疱や血疱ができることもあります。これらが、破裂して感染してしまうと、糖尿病壊疽に発展しやすくなります。
足の感染症にかかりやすい糖尿病の方はフットケアが大切になってくるのです。
上記のような皮膚の症状がある場合は、主治医に相談。もしくは、感染の場所により皮膚科や婦人科、泌尿器科などを受診しましょう。
〇歯周病
口内の感染症は意外と思われる方も多いかと思いますが、歯周病は、細菌感染による歯周組織の慢性的な炎症であり、糖尿病では重症化しやすいと言われます。
歯周病は、歯肉の腫れ・出血から始まり、進行すると歯茎が下がってきます。
歯と歯肉の間の歯周ポケットが深くなると、血や膿が出てくることもあります。
そこから、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。
歯周病が重症化すると血糖値も悪化。反対に歯周病の治療によって、改善されていくと血糖値はよくなると言われています。
感染症の注意すべき点
〇事前に気をつけておくこと
風邪や胃腸炎などで自宅療養の場合、食欲がわかずに食事も十分に摂れないことがあると思います。
糖尿病の方が感染で体調が悪くなった状態を【シックディ】といい、薬の服用方法や療養の仕方に工夫が必要になってきます。
主治医に事前に相談して、シックデイになった時の対策を確認しておきましょう。
〇治療で大切なこと
治療は感染の部位や病原菌ごとに異なります。
医師の適切な判断のもとでの治療が必要となります。
感染の影響で血糖のコントロールが悪化すると、治癒の遅れや重症化リスクが高くなる場合もあるので注意が必要です。
最初に述べたように、高血糖の場合、免疫力が下がり、菌に抵抗する力が弱まります。
そのため、入院してインスリンを使用して厳しい血糖管理を行い治療することになります。
また、糖尿病の方は、神経障害の影響で痛覚が鈍くなっている場合があり、進行に気づきにくい場合があります。
感染症の予防・対策
〇適切な血糖コントロール
糖尿病の合併症である神経障害や血管障害は感染症の原因になることがあるため、感染症を予防するには、血糖値をできるだけ正常に保つことが重要になってきます。
〇体調管理を行う
感染症の予防、治療には早期発見が重要になります。
定期的に自身の体調で変化がないか観察して、体に傷や異常がないか確認しましょう。
〇予防接種を受ける
糖尿病の方は免疫が低下していることがあるため、重症な感染を予防するためにワクチンの接種が推奨されている場合があります。主治医とよく相談して行っていきましょう。
〇インフルエンザワクチン
〇肺炎球菌ワクチン
いかがでしょうか。
糖尿病の方は、血糖の関係で感染症にかかりやすくなっています。
それらを予防するために、血糖のコントロールはもちろん。自分の体をよく観察することが重要になります。
今回、ご紹介した方法を意識して、感染症を予防していきましょう。
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