【コレステロール】と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
油物だったり、太ったお腹のイメージなどいろいろなものがあるかとは思いますが、
今回ご紹介するものは【血液】に関してです。
体内の血液環境をよくするには?何が良くて何がダメなのかをご紹介します!
あなたの血液はサラサラ?ドロドロ?
体内の血流を良くして、全身に栄養をめぐらせることは、健康的な体づくりのためにも欠かせません。
血流を良くするためには、血液がサラサラ状態である必要があり、
いわゆる「ドロドロ血液」では、血流も滞ってしまいます。
サラサラな血液を作り出すために、毎日の食生活はとても重要なのです。
今回は、血流を良くする効果が期待できる食材と、血流を悪くする食習慣について見ていきましょう。
血がドロドロの状態になる原因は?
ドロドロ血液になる主な原因の1つとして、食べすぎや飲みすぎによる血液中の【脂質】や【糖質】(血液内の中性脂肪、LDLコレステロールの上昇)が増えてしまうことが多くあります。
血液がドロドロの状態を放っておくと血流が悪くなるだけでなく、さまざまな病気の原因になることもあるのです。
特に、【脂質】は動脈硬化の材料を増やしたり、血管を詰まらせたりする原因になるため、食生活には気をつけなければいけません。
血液がドロドロになり、血流が悪くなっているサインは、さまざまな症状となって現れます。
原因としては、血流が滞ることによって体の隅々まで酸素や栄養が運ばれず、老廃物を排出する働きがうまく機能しなくなることがあげられます。
【血流が悪くなっているときに起こりやすい症状】
◆肩こり
◆頭痛
◆倦怠感
◆冷え性
こういった不調が続く場合は、ドロドロ血液にしてしまう生活習慣になっていないか見直してみてもいいかもしれません。
血液をサラサラにする食事
クエン酸…酢や梅干し、レモンなど柑橘類
酢や梅干し、レモンなどの柑橘類に多く含まれるクエン酸は、「すっぱい」と感じる酸味の成分です。
疲労回復に効果があるといわれていますが、血液の酸化を抑えて血流を良くする効果もあります。
EPA…イワシ、サバ、サンマなどの青魚
青魚に豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)も、血液をサラサラにする働きがあります。
この働きの他にも、血栓をできにくくしたり、脂質異常症を予防したりします。
※魚の油は脂質ですが、血液をサラサラに導きます
ポリフェノール類…赤ワイン、緑茶、ココア、ブドウなど
ポリフェノールには、コレステロールの酸化を防ぐ作用があります。
血液環境を良くしたい場合で、水以外の飲み物を飲みたいときは、ポリフェノールが豊富な緑茶やココアがおすすめです。
赤ワインの摂りすぎは、反対に血液をドロドロにしてしまうため、赤ワインの量は1日グラス2杯程度が良いでしょう。
※ブドウは糖質も高く含まれるため、こちらも注意しましょう!
アルギン酸…昆布、わかめなど
昆布やわかめなどの「ぬめり」の正体はアルギン酸というものです。
そのアルギン酸は、コレステロールの吸収を妨げて、体外へ排出させる働きを持つ食物繊維です。
海藻類は血糖値の上昇を抑える働きのほか、新陳代謝を活発にして血流を促す働きも持つため、積極的に食べたい食品になります。
ビタミンを多く含むものを摂る
ビタミンE…かぼちゃ、アスパラガス、春菊など
ビタミンC…フルーツ類、ピーマンなど
ビタミン類の中でも高い抗酸化作用を持ち、動脈硬化予防にも効果的とされているのが、
ビタミンEとビタミンCです。
ビタミンEはそのものが酸化しやすく、ビタミンCと一緒に摂ることが推奨されています。
ビタミンEを多く含む食品には、かぼちゃやアスパラガス、春菊、ニラなどの野菜類のほかナッツ類やキウイフルーツなどがあります。
ビタミンCを多く含む食品には、イチゴやレモン、オレンジなどのフルーツ類、ピーマンやさつまいも、小松菜などがあげられます。
血流を悪くする食習慣とは?
主菜が肉類ばかり
たんぱく質を多く含む肉類ですが、肉に含まれる動物性脂肪は、中性脂肪やコレステロールといった血液をドロドロにする原因物質が含まれているため、主菜として食べすぎることは避けましょう。
主菜には、血液をサラサラにするEPAを豊富に含む、魚を取り入れていくことがおすすめです。
素材を揚げ物にして食べる
血液をサラサラにする食品としておすすめの魚ですが、調理方法によっては注意が必要です。
魚でもフライや天ぷらなどの揚げ物にしてしまうと、コレステロール値が大きく上がってしまいます。
さらに、長時間油で加熱することで、血液をサラサラにしてくれるEPAが溶け出すなど、揚げ物はおすすめすることができません。
魚を揚げることで、血流を改善するための効果は、生の状態に比べて4分の1程度にまで減ってしまうともいわれています。
魚を食べる場合は、刺身や塩焼きといった調理方法にするとより効率よくEPAなどを取り込めます。
間食が多い・お菓子をたくさん食べる
間食として、高カロリーなお菓子をたくさん食べる習慣も、血流を悪くする原因になります。そこから、肥満につながり、高血圧や動脈硬化のリスクも高めていってしまいます。
間食はできるだけ控えましょう。
飲酒量が多い
アルコールは、実はカロリーも1g7kcalと高く(糖質1g4kcal、脂質1g9kcal、タンパク質1g4kcal)中性脂肪を増やしてしまいます。
また、お酒といっしょに食べるおつまみも味が濃いものが多かったりと、血液をドロドロにする原因となります。
血液をサラサラにする作用を持つ食品は、動物性脂肪の少ない物が非常に多いです。
たんぱく質を含む肉類は、体づくりのために重要ですが、動物性脂肪をとりすぎないためにも、食べすぎには十分注意が必要です。
血流を良くする食品は、ここで紹介した以外にも多くあるため、同じ食品ばかりではなく、さまざまな種類をバランス良く食べることが大切です。
また、中性脂肪やコレステロールの値を下げてサラサラな血液を作るためには、食事に配慮するだけでなく、きちんと体を動かすことも重要になってくるのです。
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